中国の外国語高校・国際高校


中国の後期中等教育における国際教育カリキュラムの導入とその発展状況

史 媛媛


はじめに
 本論は、中国の後期中等教育段階の留学問題の登場で問い直されている、海外の大学で学ぶ留学生のための留学教育と国際教育が展開し始め、中国の高校生のための「国際教育カリキュラム」について考察する。今日、中国において教育サービス貿易としての留学教育が盛んになってきた。中国統計年鑑2010と教育部からの統計によると、海外への留学者数は2011年約34万人に増加している。その中で国内入学試験(中国語「高考」)を逃げるために、中国の後期中等教育段階の高校生が海外の大学へ留学することは注目すべきであろう。中国の高校生が進学先として関心を寄せるのは国内の大学に限らず、海外の大学へ留学する傾向が強くなってきている。中国留学発展報告2013年によれば、2013年に中国国内では約100万人の生徒が「高考」を諦めており、海外の大学へ進学高校生数は約20万人に達していることが分かった。高校生の留学する主な国家はもともとのオーストラリア、ニュージーランド、イギリス、日本、カナダを主とすることから次第にアメリカとカナダを主とすることになっている。
 こうした背景に対して、本論では、中国の後期中等教育の国際教育カリキュラムを中心に、英国と米国を中心にその海外の国際教育カリキュラムの概況について考察し(第1節)、今日の海外の国際教育カリキュラムの導入の背景(第2節)およびその発展状況(第3節)を考察した上で、海外の国際教育カリキュラム系の特徴と発展の本土化を巡る議論(第4節)について、明らかにすることを目的としている。

1.海外の国際教育カリキュラムの概況:英国と米国
1-1 英国のAレベル(A Level)
 イギリスの大学は、通常3年制で、一般教養課程を学ぶ段階がなく、すぐに専門的な勉強が始まることである。また、イギリスで高校に在籍している段階で、Aレベルと呼ばれる米国・日本の大学の1年生で勉強するような一般教養課程を修了しているためである。このAレベルはイギリスの公立大学に入学するための統一試験で、合格すれば全てのイギリスの大学、世界中の大学への入学に際し、資格として認められる試験である。この試験は、大学進学への徹底した学力テストで「黄金のスタンダード」と呼ばれている。Aレベル(A Level)でトップクラスの成績を上げると、医学のような高度に専門的で競争の激しい学位コースや、オックスフォード大学、ケンブリッジ大学、インペリアル・カレッジ、ロンドン大学、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスなどの最高峰の大学への入学が可能になる 。

1-2 米国のAPコース
 米国のAPコースとはAdvanced Placement courseの略で、高校で教えられる、大学レベルの授業のこと。APコースとその試験は米国大学理事会、米国教育テストサービス(ETS)と試験問題の団体が主催し、1955年に始まった。成績優秀者だけが履修でき、この授業の試験に合格し、いい成績を修めたら、その取得単位が大学の単位として認められる。高校生の間に高校以上のレベル、大学レベルの授業がとれる制度である。このAPコースは、アメリカとカナダなどで実施され世界41ヶ国で利用されている。実は、アメリカは学力が個々によって全く異なるため、この制度はすごく便利である。長い歴史をもち、米国国内のみならず現在では国境を越えて普及しつつあるAPプログラムの中で主に実施されている高校生を対象としている。米国の高大接続の代表的事例であり、早期から大学レベルの学習を経験することにより、大学での学習に円滑に移行するという効果を持っている。APプログラムは、本来優秀な生徒に早期から大学レベルの科目を履修させることで、大学への適応を支援するいわばエリート教育の一類型であったが、最近では大学進学を希望する生徒は誰もがアクセスできるようなプログラムに変容してきている。さらには、従来、APコースは高校の最終学年を対象にしていたが、対象学年が拡大する傾向にあり、事実、高校低学年次生徒の履修率が全履修生徒の5割程度を占めている。大学がどこまでAPプログラムの単位を認めるかという点でも、大学によっては単位制限をしているところもあるなど多様性がある 。最近ではグローバル化を目指す中国や韓国では、早期からアメリカの大学進学を目指している高校生にAP科目を履修させるなど積極的な展開を図っている。

2.中国の後期中等教育における海外の国際教育カリキュラムの導入の背景
 国際的視野からみると、高校卒業生の海外留学人数の増加は、アジア各国の経済の発展が一定の段階に達するとともに現れる共通の趨勢である。日本、韓国、マレーシア、シンガポール、フィリピン等アジア国家や地区も例外ではない。ここで、今日、中国の後期中等教育の留学の背景あるいは海外の国際教育カリキュラムの導入の背景について、以下のように考察したい。

2-1 国際的な背景からみた良い教育資源の需要
 一般的には国際的なカリキュラムの導入は現在の国際および国内の教育開発の重要な傾向や特徴を反映している。国際的な教育カリキュラムの導入について、まず国際的な背景や国際的な視野の下で、海外の高校教育の資源、国際的な才能の選択が益々向上すると共に、国内の中等教育の多様化を促進するために、ユニークな高校を奨励するため、多く高校が実行している特徴的な道は、この国際教育カリキュラムを導入することであろう。1978年からの全面的な改革開放の程度が深くなっていると人民大衆の生活水準が向上するに従って、現在わが国もこの歴史段階を経験している。これに対して、われわれは理性的に対応すべきである。そして海外留学について需要がある学生に実際の関心と援助を与えることが必要である。それとともに、この現象からみると、わが国の人材選抜制度と人材育成体制と高等教育の競争力を上げる等の問題について深く考え、それに相応できる改革政策を求める必要がある。(ト、李 2011、36-37)
 継続的な経済成長とともに、より良い教育改革開放のための国民の希望は、人々の生活の質を向上することである。周知のように、教育は国民国家の基本的な、未来である、それは家族の希望である。元の「子ども計画」政策は各家庭が一人っ子を出産することが必要で、国の将来のことをするだけでなく、親たちの本格的な期待である。裕福な家庭のほとんどは、将来の雇用が切り札の複数とすることができ、子供たちがより良い教育を取得し海外で勉強するため子供たちを送り出すことが求められている。 2012年3月、胡氏研究所と産業銀行が共同で発行した『2012年中国富裕層の消費者の需要白書』により、富裕層において600万元以上を持つ人口数が270百万となり、この中で85%の人々は子供たちを海外の大学で勉強することを計画している。(張 2014 28-37)


2-2 国内教育の質への批判
 全面的・系統的に中国の教育の改革と発展を進めるべきである。高校卒業生の海外留学現象に関する思考は基礎教育、高等教育等の異なる教育段階に関連があるとともに、試験や学生募集などの制度にも関連がある。今日、全面的・系統的に教育の改革と発展を進めるために、中小学校の教育改革を深化させ、「素質教育」を全面的に推進し、建学の特色を強調させ、建学の品質を上げ、絶えず高等教育の国際競争力を強めるべきである。同時に、現在の中国の大学入試制度の中で「一考定終身」(たった一回の試験で運命が決まる)という弊害を適切に除き、漸次、分類入試(芸術や体育などと一般を分類する)、総合的な評価、多元的な評価という学生募集制度を求められている。
 多くの保護者と生徒たちは、従来の中国の大学入試制度について「生活のために設定され一枚の紙」というアイデアを深く持っている。今でも大学入試制度に対する批判が厳しくなってきたが、「高考」の代わりに、他の代替方法が存在しない。大学入試制度を脱出するために、多くの親は、国際クラスを選択し子供たちを海外の大学を送り出すことを選択している。ますます大規模の国際クラスは、人々多元的な教育の要件を満たすことができると考える。2011教育部留学生サービスセンターの調査により、海外に留学する高校生の留学理由について、「より良い教育の獲得」(67%)、続いていることを理由である「専門的能力を向上させること」(38%)、「国内学習の圧力を逃げること」(19%)を占めましていることが分かった。(張 2014 28-37)

2-3 留学環境の改善
 高校段階では中国と外国が協力して運営する機関とプロジェクト及び国際課程クラスを基準に合って管理すべきである。現在、わが国では高校段階の国内外が協力して建学する機関とプロジェクトの裁定数は比較的限りがあるが、しかし実際的に運行中の国際課程クラスなどは急速に増加する態勢が現れるので、管理監督は明らかに停滞している状態がある。同時に、国際課程の導入も統一の規格と管理に不足し、導入される課程の種類は非常に多いので、ここから恐らく現れる問題を重視する必要がある。現在、高校段階の国内外が協力して建学する機関とプロジェクトの裁定をさらに進めると同時に、国際課程を導入する規範的な意見を立てることを速め、高校段階では国際課程を導入することに対してタイムリーに導き、導入される国際課程を本当に学生の実際的な需要を適応して満足させ、高校教育の課程の多様化と選択性を促進することに有益がある。
 高校卒業生に向かって海外留学に関する具体的な指導と援助を強化すべきである。留学を選ぶのは親と学生の自主的な行為であるが、それは社会の需要の客観的な反映であるので、学校は必要な指導と援助を提供する義務がある。現在、仲介機関を通じて海外留学する学生は一定の割合を占めている。一部の仲介機関がミスリードして宣伝するために、いくつかの高校卒業生の海外留学に対して大きな盲目性を付け、一定の留学のリスクが存在させる。従って、仲介機関を基準によって管理することを強化すると同時に、学校が必要な指導と援助を提供するのはとくに重要に見える。

3.中国の後期中等教育における海外の国際教育カリキュラムの発展状況
3-1 国際教育カリキュラム導入状況の概要
 最近、国外大学の学生募集活動が引きも切らずにやって来て、留学サービスの広告宣伝の勢いが盛大になってくる。 各地の高校のAレベル(英国課程)、AP(米国課程)、IB(国際証書課程)PGA(国際証書課程)等、国際課程クラスの学生募集は非常に盛んである。このすべては高校卒業生の海外留学がブームになり始めることを示すようである。現在、中国において国際教育カリキュラムの導入状況は以下のように考察する(表1)。
 まず、国際教育カリキュラムの導入種類について、Aレベル、APコース、IB、PGA、カナダ高校課程、EPGY、IFYとDSDなどのプログラムがある。これらの国際教育カリキュラムの種類から見れば、単一ではなく多様な特徴が見える。
 次に、これらの国際教育カリキュラムの導入先から見れば、英国、米国、カナダ、ドイツなどの先進国を中心にしている。また、単一の国家からだけではなく、国際機関・国際教育プログラムまたは有名な大学(スタンフォード)から導入している場合も存在している。
 さらに、中国の高校においてどこの高校あるいは教育機関が先述の国際教育プログラムを導入しているのかについて次のように述べる(表2-1)。
 
表2-1 中国の高校における国際教育カリキュラムの導入状況
導入プログラム名 Aレベル
APコース
IB PGA カナダ高校課程 EPGY IFY DSD
導 入 先 英国 米国 国際 国際 カナダ スタンフォード 英国北方大学連携 ドイツ
 学 校 名


名 広州英豪学校、華南師範大学国際予科センター、東北師範大学附属中学、中国人民大学附属中学、北京市第十一学校、南京外国語学校、無錫市第一中学、重慶一中、蘇州中学、杭州中学、青島二中・・・ 上海中学、復旦大学附属中学、格致中学、中国人民大学附属中学、清華大学附属中学、北京師範大学附属実験中学、重慶一中、石家庄二中、辽寧省実験中学、西北師範大学附属中学、華南師範大学附属中学・・・ 北京汇佳国際学校、上海中学、中国人民大学附属中学、上海交通大学附属中学、南京師範大学附属中学、成都树德中学・・・
大同中学、北京師範大学第二附属中学・・・ 南京外国語学校、南洋模範中学、南昌二中、河南省実験中学・・・ 建平中学・・・ 重慶一中、青島二中、成都七中、華南師範大学附属中学・・・ 曹洋二中・・・
出典:黄(2013)とト、李(2011)を参照し筆者作成

 この英国のAレベルについては、広州英豪学校、華南師範大学国際予科センター、東北師範大学附属中学、中国人民大学附属中学、北京市第十一学校、南京外国語学校、無錫市第一中学、重慶一中、蘇州中学、杭州中学、青島二中などの高校で導入していることが分かる。
 また、米国のAPコースに関しては、上海中学、復旦大学附属中学、格致中学、中国人民大学附属中学、清華大学附属中学、北京師範大学附属実験中学、重慶一中、石家庄二中、辽寧省実験中学、西北師範大学附属中学、華南師範大学附属中学などで導入していることが分かる。
 そして、国際IBプログラムについては、北京汇佳国際学校、上海中学、中国人民大学附属中学、上海交通大学附属中学、南京師範大学附属中学、成都树德中学などで導入している。
 加えて、国際PGAプログラムが大同中学、北京師範大学第二附属中学などで導入されてきている。また、カナダ高校課程が南京外国語学校、南洋模範中学、南昌二中、河南省実験中学などの高校で導入されている。スタンフォードのEPGYプログラムが建平中学などの高校で導入されている。英国北方大学連携のIFYプルグラムに関しては、重慶一中、青島二中、成都七中、華南師範大学附属中学などの高校で導入している。曹洋二中でドイツのDSDプルグラムを導入していることが分かる。
 この表1から見れば、今日の中国の高校ではこれらの国際教育プログラムの導入状況に老いて、英国Aレベル課程、米国AP課程と国際IB課程が人気であることが見える。他の国際教育プルグラムと比べて、英国Aレベル課程、米国AP課程と国際IB課程という三つのプログラムが多くの高校と教育機関で導入していることがわかる。
 したがって、以下では、この三つの国際教育プログラムを取り上げ、導入理由とこれらの教育内容と特徴などを詳細に考察している。

3-2 英国Aレベル課程の導入理由とその教育内容:広州英豪国際学校の例
(1)英国Aレベル課程の導入理由
 ここでは、A-レベルカリキュラムの実施校(広州英豪国際学校)の例を取り上げ、その導入の理由を説明したい。海外の学術交流を実施するために、1994年に英豪学校国際部が設立され、中国国内の最古の国際学校として位置づけている。これまでのところ、英豪国際学校から千人以上の卒業生は、世界的に有名な大学へ進学している。数十年の教育実践経験により、国際教育カリキュラムは、中国で学生がより効果的に学び、学生の潜在力を最大限に活用していることが証明されている。したがって、2007年に我々は英国の教育機関、つまり英国のA-レベル資格を提供するケンブリッジ検定試験裁判所に申し込んだ。国際的にはすべてのA-レベルコースを提供している国際学校が、ケンブリッジ国際検定試験(CIE)から厳格な認証と現地考察を通して、学校の条件の審査が必要である。全なハードウェアとソフトウェアの設備、強力な教員資源と10年以上の海外との留学処理経験があるので、2008年4月にケンブリッジ国際検定試験委員会からその資格を獲得し、ケンブリッジ国際検定試験(CIE)から正当な権限ヒーローケンブリッジ(中国)のためのインターナショナルスクール、ケンブリッジ国際Aレベルの試験会場の一つであることが認められた。その後、独立した審査の資格を持つ、世界の百の学校がエントリーチケットを取得として、世界中の160以上の国と地域十分に認識の正規の大学の何千ものスコアに送信されたユニファイド·ペーパー、英雄として知られているので、英豪国際学校が「世界百の大学列車」と呼ばれていることが指摘された。A-レベルカリキュラムは「世界の入り口」として知られており、国際的に、最も広く最も権威的なカリキュラムと資格であり、ほとんどの中国人留学生として相応しい留学ルートであることが認識されている。Aレベル、すなわちGeneral Certificate of Education Advanced Levelであり、英国の国民教育課程として、教育上級レベル一般的な証明書であり、中国国内の高校のカリキュラムに相当している。また、米国、カナダ、オーストラリア、イギリス四大英語圏の国では、唯一のイギリスは、世界の大学入試制度の評価のための主な基準としてレベルで開発されているので、Aレベルは、世界中の160以上の国で普及していることができる。 学生がAレベルの成績を通じて、米国、カナダ、オーストラリア、英国、その他の英語圏の国に加えて、大学に入学することができるが、また、欧州連合(EU)、香港とマカオの大学にも入学することができる。例えばシンガポールでは、Aレベルの試験により直接的に大学の選抜基準として認められている。海外の名門大学のAレベルの学生に非常に歓迎されている。そのため、「世界の入り口」として知られているAレベルカリキュラムは、最も権威的にとほとんどの中国人学生にとって適切な留学のルートであることがわかる。
(2)英国Aレベル課程の教育内容と特徴
 中国国内の普通高校のカリキュラムと比較し、A-Levelカリキュラムの内容については、第1に、国内の高校は主に10個のコースを学生に提供していることに対し、この英豪学校では合計70個のコースを提供している。英豪学校の学生は初年度から4つの選択科目を学び、第二年目からわずか3つの選択科目を学んでいる教育システムでることがわかる。
第2に、数学の例から見れば、中国国内の普通高校において、主に数学と高等数学という二つの分類に分けることができる。これに対して、英豪学校Aレベルのシステムで数学に関連するコースが複数であり、柔軟なカリキュラムとして学生のために最も適したカリキュラム内容が選択できる。中国の学生であれば、数学的能力にあり、上には、次の2つの演算を選択することができるように。数学的な最低限の英語要件、彼らの数式や記号世界団結である。また、良い数学的基礎を持つ中国人学生は、比喩的に限り、数学が中間レベルに達することができるように、それは世界のエリートしきい値に足を持っているという話しが聞かれる。
第3に、海外へ留学する中国人学生によると、 数学に加えて、Aレベルカリキュラム中で物理学、経済学、会計などの科目が導入されている。また、レベルカリキュラムのシステムでは、科学を選択したと言うことではない、非常に柔軟性があり、外国で大学のアプリケーションリベラルアーツに入学することができるために、クロス適用を奨励することである。
 第4に、詳しくAレベルカリキュラムシステムについて考察したい。まずCheckpointについて、中学校1年生から3年生の科目内容と相対していることがわかる。その科目内容については、必修科目には英語、国語(中文)、数学、化学と総合科学があり、選択科目には経済、芸術・デザイン、音楽・演劇、ビジネス研修、グローバル視野、批判的思考力がある。次にはIGCSEにおいて、G1とG2に分けられており、中学校の1年生と2年生の科目と同じであることがわかる。その授業科目について、必修科目は英語、国語(中文)、数学、物理、化学、生物、経済、総合科学から構成されており、選択科目には体育、芸術・デザイン、音楽・演劇、ビジネス研修、グローバル視野、批判的思考力から構成されている。さらに、A-LevelにはASと A2に分けられていることがわかる。それは高校3年生と大学の予科レベルと同じであることが見える。また、その必修科目は英語と数学であり、選択科目は国語(中文)、体育、物理、化学、生物、経済、普通数学と高等数学である。
 第5に、その他の非正式なカリキュラム、つまり課外活動には、ライフスキル、模擬国連、科学、研究とキャリアカウンセリング、文化、芸術、演劇、ボーカルや楽器、音楽、アート、デザイン、西洋社会的なエチケット、コンピュータ、社会的実践、メンタルトレーニング、テニス、バスケットボール、サッカー、哲学の実践、技術、放送とホスティング、エディンバラ賞、コンテストのカウンセリング(ウォータールー)スヌーカー、日本語、会計、中国文化、書道、チェス、映画鑑賞、魔法、チェス、料理、ゴルフ、武道、馬術のデュークと英語の補習授業などを含めていることがわかる。

3-3 米国AP課程の教育内容と特徴:華南師範大学附属中学の例
 現在、大学レベルに相当するAP課程という高校のコースでは、微積分、統計、物理学、コンピュータ、経済学、英語、歴史、情報技術、音楽、芸術を含む20種類、37科目が設置している。また、学生たちは自分自身の興味や潜在能力と将来の発展に応じて、これらの科目を選択し勉強することができる。AP課程は高校生が高校や大学のコースの主要な段階の重複を避けるために、事前に大学のコースへのアクセスを可能にしている。一方、AP課程は、米国のエリート最も強力な保護を入力している。現在、60カ国以上で約3,600の大学はハーバード大学、エール大学、オックスフォードとケンブリッジ、世界のトップクラスの大学を含む入場参照標準のAPの成績を認識がある。
 中国の華南師範大学の附属高校において2009年にAP課程を導入している。この高校のAP課程の内容について、高校1年生に対して、AP英語予備科目、AP学科予備科目、学術英語、総合英語、数学、物理、化学、生物、中国文化、体育、音楽などの科目を提供している。また、高校2年生に対して、英語文学や言語・ライティング、総合英語、中国文化、数学、音楽、体育を提供している。そして、高校3年生に対して、英語文学や言語・ライティング、一部の国内高校の科目、中国文学、体育を提供している。この上、高校2-3年生が少なくとも2-3AP選択科目を履修すべきである。当該高校では次のような選択科目を設置している。AP微積分AB、AP微積分BC、AP統計、AP物理学B、AP物理学C1、AP物理学C2、APマクロ経済学、APミクロ経済学、AP化学、AP英語文学とライティング、AP英語言語学とライティング、AP米国史、AP世界史、AP人文地理学、AP心理学、AP環境科学、APコンピュータ科学、APヨーロッパ史、AP美術史とAP生物学がある。

3-4 国際IB課程の内容と特徴:北京私立の汇佳国際学校の例
 1968 年に発足した国際バカロレア機構(IBO)による教育プログラムである国際バカロレア(International Baccalaureate IB)が経済をはじめ、諸分野のグローバル化とともに、世界的に広がってきている。(黄2014、149-159)中国でも、IB は1990 年代半ばごろから導入され始め、2015年12 月現在96校に達しており、その中で公立学校も一定の割合を占めている 。
 ここで、北京市私立汇佳国際学校を取り上げて、国際教育の状況を考察するまえに、この学校の概要を述べることが必要であると考えられる。汇佳学校は1993年に創立され、今年は20年記念となっている。1997年10月にIBディプロマプログラムの承認を獲得され、中国最初のIB学校として、現在は国内の最大のIB校となり、今まで1500人の学生は、米国、カナダ、英国、オーストラリア、シンガポール、スウェーデンなどの地域から卒業した。汇佳学校では、3〜18歳の生徒のため、就学前教育から、小学校、中学校、高校までの教育課程を提供している。本論では高校の教育レベルを中心として、汇佳学校国際教育について考察して行く。        
 2013年までに、汇佳学校では15年間のIB教育課程の教授する経験を持ち、生徒たちが入学から海外の理想的な大学へ進学の間に系統的な指導を提供している。汇佳学校には、優秀な経営団体と学習家、専門家、高いレベルの教師団体がある。現在、この高校部の担任教師団体には8博士、52修士の学位を持ち、60%の教員は外国人の教員である。
 また、その中で、14年間IB課程を教えている教師は4人、管理職3人となって、B審査官は8人。さらに、すべての教員たちは専門的なトレーニングコースを参加しなければならない。
 IB大学予科教育課程のモデルによると、6つの学術領域が含められている。また、学生は幅広く学問分野を勉強するべきである。具体的には、2現代語、人文科学や社会科学、実験科学、数学、および創造的な芸術の分野である。それに対して、汇佳学校高校部には11の学科がある。すなわち、①言語A(中国語)、②言語B(英語)、③歴史、④哲学、⑤経済、⑥ビジネス・マネジメント、⑦物理、⑧化学、⑨生物、⑩数学、⑪影视艺术。このような総合的な学問分野の構成が学生のため、効果的に海外の大学へ進学準備することを学ぶことができるからである。

4.中国の高校の国際教育カリキュラムの特徴と問題点
4-1 中国の高校の国際教育カリキュラムの特徴
(1)英米の先進国の大学を中心とする留学先
 先述した中国の高校の国際教育カリキュラムの導入状況とその種類から見れば、各地の高校の英国Aレベル課程、米国AP課程、カナダ高校課程、ドイツDSD課程と国際IB課程、国際PGA課程を導入していることが分かる。これらの国際教育カリキュラムの導入先から見れば、英国、米国、カナダ、ドイツなどの先進国を中心にしている。つまり、これらの国際教育カリキュラムを通じて、高校生たちは主に英国、米国、カナダを含む、世界の大学のほとんどの大学へ入学することができる。
 『2012年中国留学発展報告』によると、米国が中国人学生の間で最も人気が高い留学先となっているが、2位以下は、英国、オーストラリア、カナダである。また、私費中国人留学生の留学先の中でこれら上位4カ国が占める割合は75%である。

(2)中国沿岸部都市の高校の集中
 これらの国際教育カリキュラムを導入している学校名から見れば、国際教育カリキュラムの導入と設置は、広州英豪学校(広州市)、華南師範大学国際予科センター(広州市)、中国人民大学附属中学(北京市)、北京市第十一学校(北京市)、中国人民大学附属中学(北京市)、清華大学附属中学(北京市)、北京師範大学附属実験中学(北京市)南京外国語学校(南京市)、蘇州中学(蘇州市)、杭州中学(杭州市)、青島二中(青島市)、上海中学(上海市)、復旦大学附属中学(上海市)、格致中学(上海市)などの中国の沿岸部都市に集中している特徴が分かる。
 その理由については、中国では沿岸部の都市を中心に経済発展が進み、内陸部の農村との間で経済格差が拡大している。中国では1970年代末から、社会主義体制を維持しながらも市場経済を導入していこうとする「経済改革・対外開放政策」に踏み切った。この政策により、中国南東の沿岸部に「経済特区」や「経済技術開発区」が設けられ、外国企業の投資が集中するようになった。沿岸部の都市を中心に経済が発展すると、人々の生活水準も向上し、教育の資源と質も急速に発展してきた。内陸部と比べて、沿岸部では、教育・生活水平の発展が優位を持っていることが分かる。国際教育カリキュラムの導入の背景や要因と繋がっており、福な家庭のほとんどは、子供たちがより良い教育を取得し海外で勉強するため子供たちを送り出すことが求められている。 この子供たちを海外の大学で勉強するために、国際教育資源や国際教育カリキュラムのニーズが高まることが分かる。

4-2 中国の高校の国際教育カリキュラムの問題点
(1)法律上の規則や管理の不足
 中国教育報(2010、11、8日)によると、高校段階では中国と外国が協力して運営する機関とプロジェクト及び国際課程クラスを基準に合って管理すべきである。現在、中国では高校段階の国内外が協力して建学する機関とプロジェクトの裁定数は比較的限りがあるが、しかし、実際的に運行中の国際課程クラスなどは急速に増加する態勢が現れるので、管理監督は明らかに停滞している状態がある。同時に、国際課程の導入も統一の規格と管理に不足し、導入される課程の種類は非常に多いので、ここから恐らく現れる問題を重視する必要がある。現在、高校段階の国内外が協力して建学する機関とプロジェクトの裁定をさらに進めると同時に、国際課程を導入する規範的な意見を立てることを速め、高校段階では国際課程を導入することに対してタイムリーに導き、導入される国際課程を本当に学生の実際的な需要を適応して満足させ、高校教育の課程の多様化と選択性を促進することに有益がある。
 そして、高校卒業生に向かって海外留学に関する具体的な指導と援助を強化すべきである。留学を選ぶのは親と学生の自主的な行為であるが、それは社会の需要の客観的な反映であるので、学校は必要な指導と援助を提供する義務がある。現在、仲介機関を通じて海外留学する学生は一定の割合を占めている。一部の仲介機関がミスリードして宣伝するために、いくつかの高校卒業生の海外留学に対して大きな盲目性を付け、一定の留学のリスクが存在させる。従って、仲介機関を基準によって管理することを強化すると同時に、学校が必要な指導と援助を提供するのはとくに重要に見える。
(2)国際教育の教員の配置
 教員の募集や開発の面から見ると、国内の高校と比較し、国際教育において海外から募集されていること、英語教育の教育資源が強い。また、人文科学・自然科学・人文芸術科学のバランスが良いことがその特徴であろう。しかし、国際教育カリキュラムを教える海外経験を有する教員の配置は未だ充実ではないと考える。つまり、現在、外国人講師や訓練を受けた担当教員が不足していることが一つの問題点だと考える。

(3)教育公平の再考
 これらの国際教育カリキュラムは少人数の学生を提供している教育プログラムである。国際教育カリキュラムの普及や拡大は家庭の経済力や親の教育観などの要素とつながっている。国際教育では良い教育資源を提供し、特に多様なカリキュラム内容と優秀な教員がある。しかし、普通の高校より、国際学校の学費は非常に高いことがわかる。これらの学生の両親の経済力をもち、子どもによい教育を受けるため、国際学校を選択している。この点からみれば、中国の教育格差の問題がよく見える。この教育格差の問題は中国の経済格差と繋がっていることがいえる。国際教育カリキュラムがエリート教育となり、これが中国の教育平等の関係がどうであるかが再考するべきである。
 
おわりに
 中国の「高考」という大学へ進学する受験制度から逃げ、海外の有名な大学へ進学するため、国内の高校が英米の国際教育カリキュラムを導入している。今日、中国の高校で国際教育カリキュラムの導入背景については、良い教育資源の需要、現在の国内教育の質への批判と留学環境の改善の面という三つの点が分かる。
 また、学生の将来の進路の点から見れば、主にイギリスの大学へ進学し、そして米国、カナダなどの海外の有名の大学へ進学していることが分かる。
 さらに、これらの国際教育カリキュラムを導入している学校は中国の沿岸部都市に集中していることが分かる。普通の高校により、この国際学校や国際教育カリキュラムの学費は非常に高いことがわかる。これらの学生の両親の経済力をもち、子どもによい教育を受けるため、国際学校を選択している。この点からみれば、中国の教育格差の問題がよく見える。この教育格差の問題は中国の経済格差と繋がっていることがいえる。
 そして、カリキュラム内容の面から見れば、これらの国際教育カリキュラムは英語、数学、科学、ビジネス、人文科学、地理学、グローバルビジョン、歴史、心理学、芸術とデザインという様な科目がある。中国伝統的な高校の教育内容と比較し、国際教育カリキュラの内容はもっと広く視野と知識を含めており、問題を解決するために創造力、コミュニケーション能力を重視していることが分かる。
 最後には、今後の課題を次のように2点を提示している。①中国国内の国際教育を受けた生徒たちは、それから海外の大学で進学している学生への学力評価を検討することが必要である。この評価の面から国際教育を検討することが今後の課題とする。また、②中国の現在の国情によって、高校卒業生の海外留学の発展はまだ複雑である。実践レベルでの暖昧性や複雑性が、今後、中国の国際教育の発展と普及、そして海外の教育理念と中国文化を融合していることも今後の課題とする。




参考文献
1 熊万曦「美国高中国际文凭课程发展研究」『比较教育研究』2015(03)、30-36
2 刘茂祥「 国际文凭课程引入的本土改造对策—以上海市为例」『课程・教材・教法』2015(04)、110-115
3 谢蕾『国际文凭(IB)音乐课程学业评价特点及启示』上海师范大学、2013
4 唐盛昌「我国高中引入国际课程应关注的几个问题」『教育发展研究』2010(22)、12-19
5 金忠明、孙玉洁「中国普通高中教育国际化发展现状及未来展望」『现代基础教育研究』2013(04)、7-15
6 王芳「上海市高中国际课程发展述评」『基础教育』2012(04)、66-71
7 孙玉洁『中国高中教育国际化研究(1983-2013年)』华东师范大学、2014
8 CATHERINE DOHERTY, PAUL SHIELD. Teachers’ Work in Curricular Markets: Conditions of Design and Relations between the International Baccalaureate Diploma and the Local Curriculum. Curriculum Inquiry. 2012 (3)、414-441
9 黄丹青「中国における国際バカロレア導入の概況及びその背景について」『国立教育政策研究所紀要』2013、第142集、149-159頁
10 星野 あゆみ、「今日の学習評価における優良実践 : 国際バカロレア機構中等課程プログラムはどこまで対応しているか」、『国際中等教育研究 : 東京学芸大学附属国際中等教育学校研究紀要』2011、第4号、11-29頁
11 渋谷真樹「日本の中等教育における国際バカロレア導入の利点と課題‐特別活動に着目して‐」『教育実践開発研究センター研究紀要』2013、87-94頁
12 斎藤淳一「中等教育学校後期課程理科の国際バカロレアMYPカリキュラム導入の取り組み」『国際中等教育研究:東京学芸大学附属国際中等教育学校研究紀要』 東京学芸大学、2014、第3号、53‐60頁


Aレベルについての概要 http://www.bellerbys.jp/course/alevel.html(2015年12月20日付確認)
米国のAPプログラムについてhttps://www.shidaikyo.or.jp/riihe/research/arcadia/0544.html(2015年12月21日付確認)
http://www.ibo.org/programmes/find-an-ib-school/?SearchFields.Region=ibap&SearchFields.Country=CN&SearchFields.Keywords=&SearchFields.Language=English&SearchFields.BoardingFacilities=&SearchFields.SchoolGender=(2015年1月3日付確認)

 

中国における高校、送り出し機関、大学の事例

日本語教育実施学校(カリキュラム・教科書等)

2-1 受験作戦と「知日派」育成の両立を目指す -上海市甘泉外国語中学への訪問調査-

                         朱 静雯

 上海市甘泉外国語中学は、1954年に創立され、「予備班+中学部+高校」式の中高一貫校である。中国初の日本語教育特色の中学校であり、春に桜、秋に紅葉などのように、日本の季節感をいっぱいに感じるキャンパスは、活発で前向きな少年の姿であふれている。1972年、上海市甘泉外国語中学の日本語特色教育が発足し、2013年現在まで、40年以上が経過している。上海市唯一の日本語を第一外国語とする重点中高一貫校であり、全国においても卓越した日本語教育を実施する優秀校として評価されている。毎年、日本から多くの高校が交流に訪れている。この学校の国際部では、中国語を中心に英語やドイツ語などの外国語教育が充実している。進路指導に関しては、中国内の大学はもちろん、海外や日本の大学への進学も多くの実績がある。そして、上海市甘泉外国語中学は、日本の朝日新聞から「未来の知日家の揺りかご」と評価されている。上海市甘泉外国語中学は、生徒を日本へ送り出すため、進路指導や受験作戦に精一杯だけでなく、学生に青少年のうち、日本の文化を学ぶことにより、日本に対する知識や親しみを身につけさせている。そのように、語学力やアカデミック知識の面での「接続」だけでなく、学生自身が積極的に留学する準備ができるではないかと考えている。本報告は、中国全国にも名が知れている日本語教育を実施するという特色をもつ中学校である上海市甘泉外国語中学の高校部に訪問し、その特徴を明らかにするとともに、中国の国家中心都市である上海市における日本語教育を特色とする高校と日本の大学との「接続」の実態を明らかにする。
                    (写真1:上海市甘泉外国語中学の校門に立つと、「礼」という字が目に入る)



訪問日時: 2013年9月13日
A先生(男性 かつて教育部・人民教育出版社に勤め、2003年版日本語教科書を作成していた。2013年現在、日本語教材の研究センター・中等日語教育研究センターの主任。「中等日語教育研究」を出版している。日本語が流暢。)
B先生(男性 日本語教師 広島大学日本語教育学科修士課程修了、授業見学をした際の教員である。日本語が上手、日本へ留学していた時、自分の物語で『人在他卿』という著書が出版された。)
C先生(女性 日語教研組長。日本語は上手だが、日本留学経験はない。「中等日語教育研究」の編集長、華東師範大学の日本語学部出身。)
D先生(女性 日本語教師・専門家である。友人の紹介で上海市甘泉外国語中学に勤務、2013年現在は2年目 1年契約で継続。)
E先生(女性 課程教学部副主任 留学の責任者。)
F先生(女性 日本語教師。)

【学校のプロフィール】
 周辺の学区内からしか進学できない
 学区の親はまずは重点学校(上海中学や大学附属など)次の選択が本校となる。
 重点学校ではない。
 日本語教育を提供している上海市唯一の公立学校。
 生徒は日本語を第一外国語として学ぶだけで中国の標準カリキュラムに則っている。
 カリキュラムシラバスはなく、教科書がその学習到達度を示す。
 日本語は指導案を作成している。(『日語研究』に掲載)

(図1:上海市甘泉外国語中学の組織図 上海市甘泉外国語中学より出典)
【施設について】
・ 桜和軒茶室
・ 中国パビリオン(中国語名:读懂中国文化体验馆)
・ 日語教育センターを併設 甘泉外国語中学は、当校自分の資金で「上海市中等日語教育研究中心」を創立した。事務室は当校にある。
・ 『中等日本語教育研究』雑誌の作成事務室
・ ケンブリッジ英語Aレベルの検定試験場
・ 国際交流ホール
・ 外国学生部
                 (写真2:中国パビリオンの中、劇場がある)

【訪問先・授業風景】
 訪問の当日、本調査は、高2の実験班(日本語と英語を両方第一外国語)のAクラス(AクラスとBクラスがある)を訪ねた。クラスの後ろに途中から入り、20分ほど授業を聴いた。クラスは2階にあり、生徒36名が座っている。男子生徒が少し多い。この日の授業の内容は、生徒が文学作品に真似した自分の作品を授業で発表することである。このような形式の授業は10回の授業に一回のペースで発表会などを取り入れている。他の授業内容については、受験勉強、教科書の内容を教えることなどがある。
 授業では、担当のB先生がプロジェクターに投影した宿題の小説を学生が感情を込めて5分程度で読み上げ、先生があてた生徒が発表者を評価する。評価する生徒が、発表者の長所を説明し、短所も指摘していた。その後、先生も指摘した。ユーモアのあるコメントもあった。授業では、先生と生徒の関係が友好的であり、雰囲気も良く、リラックスした環境を作っていた。郭先生が生徒に話をさせるのも非常に上手であった。
 上海市甘泉外国語中学の高校生の日本語レベルと訪ねると、大学入試試験の高3の生徒は日本語平均点が138点(満点が150点)、英語の点数と比較しても、日本語能力については大変優秀といえる。訪問の際に見学したクラスの学生はすでに、予備(6年生=中1)+中学3年+高校3年の日本語の教育の中において5年間(高2)で既にN1を持っている。日本語コースの生徒は高3の時全員日本語能力試験のN1合格するように要求している。2013年9月現在は進級したばかりである。
                  (写真3 日本語学習の雰囲気が学校内で溢れている)
【国際部についてのC先生からの聞き取り】
 日本と韓国からの留学生あわせて全部で50名を受け入れている。公立学校であるが、校長が昔から外交的な経営の手法をとっており、留学生宿舎棟が2つあり、収益もある。留学生が最近少し日中関係の影響により減少している。授業は日本人の生徒と中国人の生徒と一緒の授業もある。受験勉強も行っている。中国語など中国の標準の授業も一部もしくは多く受けることが可能なようである。上海市甘泉外国語中学の生徒の学力はそんなに高いとは言えないと述べていた。しかし、日本語教育を特色とする学校であるため、生徒の日本語は基礎が良く、日本語能力は非常に高い。
 生徒さんが日本に留学する場合、提携校以外は、例えば九州大学のような国立大学は、日本国内において留学生試験を受けなければならない。いったん日本語学校で1年半勉強しなければならない。そのため、時間が余計にかかる。2013年現在、日中関係の影響で、ドイツ語にも力点が移動している。現在、ドイツ語を第一外国語とする外国語カリキュラムも作られている。それにもかかわらず、日本語教育の伝統がずっと誇りとし、日本語教育は依然として最大な教育力点である。日本語、英語、ドイツ語の中で、一つの外国語を第一外国語とすれば、残りの2外国語を一つ選び、それが第二外国語とされる。

成績評価方法
・ 個人成績表
・ 学内・行政区においての順位 
・ 上海市内の学校の順位表 (科目別及び総合) 
・ 学校の大学進学実績 
・ 中等学校修了証書 
                               
「未来の知日家の揺りかご」
 毎年4月に桜咲く頃、桜祭り(学園祭みたい)が行われる。
 日本式の建物を真似して作った茶室がある。茶道の授業や日本式和室の雰囲気をよく説明するために利用される。また、桜祭りや、日中友好の記念活動を行う時も、よく使われる。日本の交流大学や学校から資金援助をしてもらい内装は日本的に作った。
 校長の作った中国文化を紹介するための部屋がつくられており、「中国を読んでわかる」という「中国パビリオン」という名称が付けられている。中には、孔子像、書道、中国庭園、中国の古典、京劇の舞台などいろいろと揃えている。外国の訪問者が来ると、かならず案内するのが定番である。校長の方針としてこれを設置している。「外国語の学校であるが、中国文化を重視する必要がある。政治的も社会的にも、子どもたちのためにも必要性がある」とC先生が述べていた。
 学校の校門から入って運動場横の、教室の建物に向かう通路の左は、掲示板や学校の成果を示す展覧エリアがある。学校の誇りとして、多数の対外交流や、特に日中友好のイベントなどがある。
 毎年、日本語スピーチ大会一回と弁論大会一回行っている。「共立杯」という全国で知られるスピーチ大会(参加対象は中学生と大学生、ほぼ参加者が大学生であるが)優勝したこともある。
 高校部日本語教員室を訪ね、日本語の先生の事務室に入ると、とてもオープンな雰囲気で、中では、受験戦争の雰囲気はそれほどなく、日本の文化や文学をよくわかってもらうための情報と報告書が揃えている。また、その事務室の右側の本棚をよく見ると、日本文学、日本事情、日本語基礎の日本語の原本をよく見かける。また、郭先生の机をよく見ると、パソコンと教科書など必要なもの以外、ほとんどは自分が作った教材やCD-Rなどである。詳しく聞くと、B先生は、毎年行われる学校の日本語スピーチ大会の画像を録画して、生徒に記念のため送るそうである。
 調査の最後に、A先生は日中友好にこれまでいろいろと努力している。面接を始めに当たって、「僕たちは生徒たちに言葉を教えているので、人と人の友好の絆を必死に作っている。日本嫌いのようなことは絶対ないと日本人に宣伝してください」と表明した。

2-2
中国農村地区に位置している高校における日本進学の国際クラスー江蘇省無錫堰橋高等学校の事例ー
   朱 静雯

 


  江蘇省無錫堰橋高等学校(中国語名:江苏省无锡市堰桥高级中学)は百年以上(1902年創立)の歴史がある。農村地区に位置しているが、無錫市全市に向けて生徒を募集している。現在、32のクラスがあり、1400名以上の生徒が在籍している。32のクラスの中で、1つのクラス(50名)が国際クラス(日本語コース)である。その日本語コースはすべての生徒を日本へ進学させる。この高校では、国際部が2013年の9月1日に設置され、また、日本語コースでは、同年の夏に初めて卒業生を送り出すため、訪問し、現地調査を行った。本報告は、江蘇省無錫堰橋高等学校の日本語国際コースが、卒業生を日本の大学に送り出すことについてのインタビュー調査結果の報告である。この報告で、送り出しについての実態と特徴を明らかにするとともに、中国の地方の高校と日本の大学との接続の問題点を探る。

訪問日時: 2013年9月15日 (日) 
訪問場所:江苏省无锡市堰桥高级中学 (江蘇省無錫堰橋高等学校)
江苏省無錫市惠山区堰橋東路2号
対応者:
A先生  物理の先生 国際部の主任    
B先生  歴史の先生 (インタビューのアポイントを取っていただいた)
C先生  英語の先生 A主任と一緒に国際部の仕事をしている
D先生  日本人の日本語教師 
  2013年9月15日、上海駅(虹橋駅)から高速鉄道で無錫駅まで行って、また、バス40分で本調査先である江蘇省無錫堰橋高等学校に到着した。
  無錫市は、中国江蘇省の南部に位置する地級市で、長江デルタに位置し、東の上海からは128km、西の江蘇省の省都・南京からは183kmの距離である。無錫市域の南部は太湖が広がり、小さな河川が無数に流れて、典型的な江南の水郷地方である。太湖に産する魚などの水産物が豊富で、古来「魚米の郷」と呼ばれている。太湖に接した無錫市街は、典型的な中国の古い城壁都市で、中国で魅力ある都市である。江蘇省の高校教育については、生徒のレベルが全国比較で高いといえる。江蘇省の大学入学試験問題は省独自の出題であり、その入学試験問題は全国比較で難しいといえる。江蘇省は受験競争の激烈な省であり、江蘇省無錫堰橋高等学校は、そのなかでかつて無錫市の重点高校であった。(2000年ごろ、「重点高校」という名前がなくなったが、2002年から、江蘇省において、「星級高校」という名前が生まれた)。
  バスから降り、バス停で歴史教師であるB先生に案内してもらい、無錫堰橋高等学校のキャンパスに到着、A主任が訪問者を迎えた。その後、英語教師であるC先生と日本語教師であるD先生も合流した。
 無錫堰橋高等学校は、農村地区に位置し、生徒の実家は学校から遠いため、ほとんど寄宿している。そして夜も生徒の勉強を管理している。日本語コースは、一つしかクラスがなく、50人の生徒がいる。A先生は国際部の主担当であり、C先生と協力して国際部の仕事をしている。対応者の中、D先生以外、だれも日本語できない。ほとんどの交流は中国語で行った。インタビューをした当時(2013年)の卒業生は初めて卒業生で、人数は50人であった。そしてすべての生徒が日本へ留学に行くことができた。(初年度は50人だが毎年新入生の人数は40人~50人以上と違っている。)A先生の話により、国際部は「日本定向」(留学先は日本だけ)であるため、国際部の生徒は他の国への送り出しはない。無錫堰橋高等学校の生徒は、理論的に、すべて日本の大学に行く。関東と関西の交流協定を持つ大学があり、協定大学は無錫堰橋高等学校から受け入れた生徒に学費の半額という優遇をしている。

【日本へ留学に行く2つのルート】
 2013年現在の国際部は、日本へ留学するのに、二つのルートがある。一つは面接入学である。条件は、申請自己アピール資料、試験、面接である。協定大学がそのルートを生徒に提供し、無錫堰橋高等学校の生徒の受け入れを保証する。その交流協定を持つ大学に入学するには、面接入学が行われる。協定校は、一橋大学以外、すべて私立大学である。もう一つのルートは、生徒は日本国際留生試験を受験して合格すれば入学できるものである。旧帝大を含めたほとんどの国立大学に入学志望の生徒は、その留学試験を受けないといけない。留学試験を受験する生徒にレベルの差がある三つくらいの大学を目標設定させている。2013年には、日本語コースの生徒一人が、九州大学の応用化学に合格した。その生徒を含めて2、3人の生徒がレベルの高い大学に入学した。

【協定校が生徒の成績評価を行う方法】
 生徒の成績のチェックについては、高校でまずチェックし、さらに、入学志望の協定大学もチェックする。生徒はまず、自分の成績や学校でできたことなど含めプロフィールを作成し、自分をアピールする。学校がまずその自己アピールの資料を見て、書類資料が合格したうえで、協定校から来る面接官が高校現場で試験問題を出し、生徒をテストする。協定校ではない大学に入学志望の生徒は、自分で大学を探し、その後、中国で面接の仲介機構が面接を行う。その仲介機構は、江蘇省の「卓越弁学」(本部は南京)である。日本語教師であるD先生は、長年の中国人向けの日本語教師として勤め、江蘇省無錫堰橋高等学校に赴任し、2013年現在は四年目である。そしてD先生も前述の「卓越弁学」から派遣された先生である。

【生徒の学力の評価方法】
  生徒の学力評価について尋ねた答は次の通りである。主に成績(点数)で決める。国語や数学などは江蘇省の統一試験がある。日本語能力なら全世界共通の日本語能力試験があり、英語能力ならTOEFLで評価する。

【日本語コースの生徒以外、他の生徒の成績や進路情況】
  日本語コースの生徒以外の生徒は、毎学年450人くらい在籍している。卒業生は、本科率は(3流本科以上)46%-48%であるが、「985大学」に行く生徒はほとんどない。「211大学」に行く生徒はいる。日本語コースの生徒は比較的に成績が良い。その生徒たちの負担も他の生徒より重い。日本語を教えてもらうとともに、英語も教えてもらう。優秀な生徒は、普通の英語教科書の内容だけでは足りないと感じ、TOEFLを受ける。しかし、自分の時間でその勉強を補充しないといけないので、その生徒たちにとって難しい。日本語コースの生徒は選抜により選ばれる。本人の志望があり、成績が良ければ日本語のコースに進学する。しかし、学費が普通なよりはるかに高い。日本語コースの生徒は、お金持ちの子が多い。A主任は「サラリーマンなら、ぎりぎり日本へ行けるかもしれませんが。労働者なら無理で、公務員や、社長さんなどなら、絶対子供を海外の大学に行かせることができるでしょう」と述べた。

【中国と日本の高校の知識把握の要求について】
 日本語コースの生徒には、留学生試験の要求に基づいて教えている。できるだけ知識の接続ができるように方法を考えている。ただし、知識把握要求も年々変化するし、無錫堰橋高等学校の教師たちもその最新情報に付いていくのに困惑している。生徒は二年生までは、省の統一試験と全国水平考試(全国高校成績レベルを測る統一試験)の要求に基づき、生徒に教えている。高校三年生になったら、生徒それぞれ要求が違うが、勉強した知識が足りていないと思う生徒に、さらに大学に進学させるため、教師たちはもっと多い・深い知識を教える。しかし、文系を教えるのが難しい。なぜなら、理科であれば、文字が分からなくでも、記号でわかる。文系は、それが難しい。B先生が教えている歴史科目は、日本の要求に合わせることが非常に難しいと述べられた。また、理系科目を教えるのは、全然難しくないというわけではない。中日の教材では重視する箇所の違いがある。例えば、物理科目については、日本の教材では、知識がもっと全面的である。力、熱、光、電気などすべてを要求している。中国(江蘇省)の教材は、エネルギー、原子物理や、熱学はオプショナルになっている。大学入学試験でもテストをしない。また、日本の教材は、綜合度が高くない。例えば、力学の知識で、他の物理の知識と一緒に応用し、問題解決させようという練習問題があまりないが、中国の試験では、総合応用が求められる問題が少なくないため、「中国の生徒の頭はやはり疲れているよね」と物理科目を教えているA先生が述べていた。

【日本の大学との交流について】
 日本側から来る先生が毎回来る期間が非常に短いため、深い問題点は日本の大学側が見えにくい。交流というのは、教師との教育内容や授業のやり方などの交流は少なく、簡単にキャンパスの見学や、生徒との交流くらいである。日本から訪問に来る方は、主に大学の先生で、その先生たちは、江蘇省に7校(無錫、南京、江阴、連雲港、鎮江、常州などの都市にある学校)くらいに行かないといけないため、1校で2,3日だけ滞在する。大学の先生は自分の大学をアピールしに来る。無錫堰橋高等学校側はそれぞれの大学がどんな学生を求めているかを理解して、これからの生徒教育に反映させている。

【在籍生徒の出身地、家庭、志望理由などについて】
 在籍している生徒の中で、江蘇省外の生徒はほとんどいない。ほとんどが、無錫市出身の生徒である。労働者の子は少ない。

【生徒の日本留学の志望動機について】
 無錫堰橋高等学校の生徒が日本へ留学する理由は、次のようである。
 もっとたくさんの知識を勉強したい。日本は先進国である。ある専門の世界ランキングで高い。アジア国に対する親近感。知見を広げたい。日本文化が好きなどである。

 訪問の最後に、無錫堰橋高等学校の対応者たちが中日高大接続に感じた次の問題点を述べた。
①自分の学校は日本のことについてまだ詳しくない。日本側の関係者が来ても、共通の会話の話題見つからない。
②日本の大学の「優秀」に関する理念をもっと知りたい。
③日本の教材などの情報をもっと入手したい。
④中国人は有名校だけを評価する親が非常に多い。
⑤留学試験を参加するために、試験参加のためのビザ申請が難しい。
⑥中国の生徒は試験の点数を重視し過ぎて、頭が硬い。日本に行くと、頭の転換が疲れて辛い。


IB国際学校について

体験学習イメージ

2-3 中国における高校の国際教育の現状と課題 —北京HUIJIA国際学校への訪問調査を中心に—

史 媛媛

1. はじめに
 21世紀において、中国はWTO加盟に伴って教育サービス貿易としての留学教育が盛んになっている。中国統計年鑑2010と教育部からの統計によると、海外への留学者数は2011年33.97万人に増加している。その中で国内入学試験(「高考」)を逃げるために、高校生が海外の大学へ留学することは注目すべきであろう。つまり、中国の高校生が進学先として関心を寄せるのは国内の大学に限られず、海外の大学へ留学する傾向が強くなってきている。中国留学発展報告2013年によれば、2013年に中国国内では約100万人生徒が「高考」を諦めていることが分かった。また、海外の大学へ進学する高校生数は約20万人に達していることも分かった。
 このような高校生が海外への留学する動きについて、中国国内の高校では生徒たちに対してどのような国際教育が実施されているのかは本研究の課題である。この問いを明らかにするために、中国の高校の国際教育の現状を考察した上で、先進例である北京市のHUIJIA学校の事例を対象とし、学校の概要と学校への訪問調査の内容を述べ、調査の結果を分析して、まとめと今後の課題を検討する。

2. 中国における高校の国際教育の現状
 近年、中国では海外の大学へ進学する生徒数が以前よりも増加してきていることが指摘されている[小野寺2012:45]。上述のように、2013年に中国国内では約100万人生徒が「高考」を諦めて、海外の大学へ進学する高校生数は約20万人に達している。つまり、海外への留学は今日中国の高校生の進学の一つの新しいルートになっている。このような大きな割合からみると、高校生が海外へ留学することが人気であると考えられる。この動きは中国高校教育の目的と内容強く影響を与えている。例えば、前の単一の国内大学進学するため「高考」受験する教育から今日の受験する以外の海外留学準備教育など多様な教育目的と内容へ転換している。
 そこで、近年、中国の高校にはさまざまな形式として、高校生に対する海外へ留学準備教育が行っている。主に以下のように3つの種類があると考える。①公立学校の「国際班」や「国際クラス」、②私立国際学校の国際教育プログラム、③外国語教育機関と留学仲介機関の留学教育プログラムなどがある。
 第一に、普通の公立学校には、海外の大学への進学を目指す生徒を対象として特別な課程が設けられている。このような特別の課程として、一般の「高考」受験する教育課程と区別し、海外へ進学するための「国際班」や「国際クラス」が設置されている。例えば、北京師範大学第二附属高校や中国人民大学附属高校など有名な公立高校にはこのような「国際班」や「国際クラス」が設置されている。
 第二に、私立国際学校の国際教育プログラムについて、そのなかで、A-Level教育課程、 AP 教育課程やIB教育課程などが非常に盛んである。例えば、北京私立HUIJIA国際学校、北京順意国際学校や北京世青国際学校などがある。
 第三に、外国語教育機関と留学仲介機関の留学教育プログラムでは、欧米を中心として、オーストラリア、日本、韓国、ニュージーランドなど各国への留学教育プログラム、と単一国家を目指す海外への留学教育プログラムという二つの種類が構成されている。例えば、今日中国には人気がある外国語教育機関として新東方は前者に所属している。「さくら」という外国語教育機関は後者に所属し、日本へ留学することを目指している。
 では、こうしたさまざまな海外へ留学準備教育プログラムを考察したえで、以下では私立国際学校の国際教育プログラムに所属している北京私立HUIJIA国際学校を取り上げて、国際教育の状況を考察していく。

3. HUIJIA学校の概要
 北京市私立HUIJIA国際学校を取り上げて、国際教育の状況を考察するまえに、この学校の概要を述べることが必要であると考えられる。
 HUIJIA学校は1993年に創立され、今年は20年記念となっている。1997年10月にIBディプロマプログラムの承認を獲得され、中国最初のIB学校として現在は国内の最大のIB校となり、今まで1500人の学生は、米国、カナダ、英国、オーストラリア、シンガポール、スウェーデンなどの地域から卒業した。
 HUIJIA学校では、3歳〜18歳の生徒のため、就学前教育から、小学校、中学校、高校までの教育課程を提供している。本研究では高校の教育レベルを中心として、HUIJIA学校国際教育考察して行く。2013年までに、HUIJIA学校では15年間のIB教育課程の教授する経験を持ち、生徒たちが入学から海外の理想的な大学へ進学の間に系統的な指導を提供している。
 HUIJIA学校には、優秀な経営団体と学習家、専門家、高いレベルの教師団体がある。現在、この高校部の担任教師団体には8博士、52修士の学位を持ち、60%の教員は外国人の教員である。また、その中で、14年間IB課程を教えている教師は4人、管理職3人となって、B審査官は8人。さらに、すべての教員たちは専門的なトレーニングコースを参加しなければならない。
 IB大学予科教育課程のモデルによると、6つの学術領域が含められている。また、学生は幅広く学問分野を勉強するべきである。具体的には、2現代語、人文科学や社会科学、実験科学、数学および創造的な芸術の分野である。
 そして、HUIJIA学校高校部には11の学科がある。すなわち、①言語A(中国語)、②言語B(英語)、③歴史、④哲学、⑤経済、⑥ビジネス・マネジメント、⑦物理、⑧化学、⑨生物、⑩数学、⑪影视艺术(写真1)。このような総合的な学問分野の構成が学生のため、効果的に海外の大学へ進学準備することを学ぶことができるからである。


写真1 HUIJIA学校のIBカリキュラム


4. 訪問調査の内容と結果


調査日時:2013年9月22日
調査場所:北京市私立HUIJIA国際学校
対象者:A先生 職役:学長オフィス主任

学習と就職経験:
 A先生、北京師範大学学部、20年ぐらい仕事して、そして修士課程を卒業し。修士課程を終って、中国教育を改善するため、海外の教育理念を賛成し、導入したいという気持ちを持ち、現在HUIJIA国際学校で働いている。

質問項目:
 学校の概要の確認
 こちらのHUIJIA学校は1993年に創立され、当地の普通学校ではなく、国際学校です。1995年にMr.Wangは学長として、学校を運営し、1997年にDP・IBプログラムが海外から導入されています。HUIJIA学校は中国政府から認証され、中国正規的な私立学校です。こちらの学校では、15%の外国人の学生がいる、とくに日本、韓国、タイランドからの生徒です。

 学年規模について
 現在HUIJIA学校の高校部には、高校一年生から三年生までにおいて、700から750人数の生徒がいます。学年ずつ約200から250人数の生徒がいます。例えば、今年高校一年生の学生人数は270です。また、100%の生徒は海外へ留学しています。そのなかで、90%の生徒たちはアメリカへ留学しています。残っている10%のはイギリス、カナダなどへ行っています。

 IBは国内高考との関係
 HUIJIA学校では国内高考の準備教育をやらず、学生にIB・ DPプログラムだけ行っています。

 教える内容について、思想品徳という科目があるかどうか?また、SATの準備教育があるかどうか?
 HUIJIA学校では思想品徳科目を教えません。中国では高校段階の教育は義務教育ではないですから、HUIJIAは改革実践校として、政府から自由な改革スペースを持っています。
 生徒たちはHUIJIAではSATの準備教育を受けず、各ふるさとへ帰って、SATとかTOEFL等の試験を準備するために、自習しています。

 IBはSATとの比較,APとの比較?
 SATとAPは入学するための試験です。しかし、IBは試験ではなく、教育理念です。詳しくいえば、IB教育はカリキュラムを中心として、教授を実施している。それは中国伝統的な教育、つまり教科書を中心としての教育と違っています。

 教科書はどこから購入できる?
 HUIJIAの教員たちは自由に各課程の要求を応え、さまざまな教科書を選べ、多くのは海外から購入している。

 アメリカ大学との連結について?
 実は、こちらの学校とアメリカの大学の連結ということがほとんどありません。しかしながら、毎年アメリカから多くの大学はうちの学校へ来て、紹介されています。主に州立大学です。また、うちの学校には50%生徒たちはアメリカのトープ50の大学へ行けます。

 高校部の学生の募集?
  HUIJIA高校部の学生について、60%の生徒はHUIJIA中学校からです。他の40% HUIJIA中学校以外の中学校からの生徒であり、また、入学試験があります。とくに英語和数学です。

 日本との交流?
 HUIJIA学校では、高校部の生徒たちは筑波大学の附属中学校(高校レベル)の交流があります。うちの生徒たちは交換留学生として、筑波大学の附属中学校で勉強しています。
 また、YOUWANGという企業機関からのサポートと北京市政府からの組織、毎年HUIJIA学校の生徒たちから「日本小大使」を選び、日本へ送り出しています。しかし、今年がありません、その理由はたぶん今年には中日関係があまり良くないかもしれます。

 なぜアメリカへ留学することが人気である?ヨーロッパではなく?
 アメリカの大学教育の資源がすごく豊かになっています。また、2007年以降には中国からアメリカへ留学ビザーの審査が柔らかくなっています。その2007年以前にはイギリスとカナダへ留学している学生が多かったです。

 教員の研修について?
 HUIJIA学校の教員たちは修士以上の学位を持っています。すべての教員はIB教育の理念を賛成し、専門的なトレーニングコースを受けています。また、多くの教員は海外の留学経験を持っています。

 親たちからの評価?
 今日中国では、試験を中心している教育のやり方があまりよくないという観点を持っている親たちがだんだん増えています。とくに、若い親たちです。現在経済力を向上し、海外の「人間性」である教育のやりかたを受けたい気持ちや希望がすごく強いです。

 HUIJIA大学と高校のつながり?
 HUIJIA大学は職業専門学校(vocational college)であり、それとHUIJIA高校一致していません。すなわち、HUIJIA大学と高校はあまりつながっていません。

 IB 教育から国内教育への示唆?
 中国普通の人々たちは教育の現状を非常に不満しています。「あしで投票している」といことわざからみれば、海外へ留学している動きは国内の教育へ強く影響を与えています。また、国内教育にたいする不満と批判が大きいという現状が見えます。

 IB 教育の条件と限界
 海外のIB 教育は少人数であり、中国も同じです。中国のIB教育も少人数の学生を提供しています。これはある程度経済のサポートが必要です。例えば、うちのHUIJIA学校には毎年の学費が16万元です。普通の親たちや家庭がこの大きい学費を払えませんですから、普及することが難しいです。
また、現在の教育現状を認める親たちもいますし、伝統的な教育を賛成している親たちもいます。それらにたいして、IB 教育は関心を持っていません。さらに、このIB 教育がよいという認識と一定の経済力、また生徒たちの勉強能力などの条件があったうえで、大都市にはこのIB 教育が拡大される可能性があります。例えば、北京市の人民大学附属中学校と北京第十一中学の公立学校にはIB 教育が導入されている。最後は、政府からの認定が必要な条件です。

5. おわりに

 まとめとして、本研究では中国の高校の国際教育の現状を考察した上で、先進例である北京市のHUIJIA学校の事例を対象とし、学校の概要と学校への訪問調査の内容を述べ、今後の課題を析出しています。
中国の高校の国際教育の現状の考察について、90年代以降には経済力が向上されていると共に、海外へ留学している学生が増えている動きがいえる。その中で、大学や大学院から卒業している学生が海外へ留学人数より、高校から卒業している学生が海外の大学へ進学する割合が大幅にアップしている。そこで、様々な海外留学準備教育プログラムが人気になっている。
 1993年に創立された先進例である北京市のHUIJIA国際学校の事例として、張氏からの聞き取り調査によれば、幾つかの特徴がわかっている。第一、留学先について、多くの学生はアメリカの大学へ進学しています。その理由はまず、アメリカの大学教育の資源がすごく豊かになっている点と2007年以降アメリカへの留学ビザーの審査が柔らかくなっているてんである。第二、今日中国IB 教育への評価やこれが普通の教育改革への示唆について、国内教育の試験を中心している教育のやり方に対する不満と批判を持っている親たちがだんだん増えている。海外の教育理念や教授のやりかたが賛成されていることがわかっている。第三、海外へ留学の動きが強くなっていることに対して、逆に国内教育の弊害や不足などを再考と改革しなければならないという点もわかっている。
また、課題について、まず、IB 教育は少人数の学生を提供している教育プログラム。IB 教育の普及や拡大は家庭の経済力や親の教育観などの要素とつながっている。つまり、IB 教育がエリート教育となり、これが中国の教育平等の関係がどうであるかが今後の課題である。また、中国国内のIB 教育を受けている生徒たちは、それから海外の大学で進学している学生への学力評価を検討することが必要である。


【主要参考文献】
<日本語文献>
小野寺香2012 「第3章中国における高大接続プログラム」小川佳万編 「東アジアの高大接続プログラム」 『高等教育研究叢書』 2012年 3月 第115号,18-39頁

<中国語文献>
国际人才蓝皮书 中国留学发展报告,社会科学出版社 2012年
新视野,第一期,汇佳教育科学研究院2011年8月26日,
新视野,汇佳教育科学研究院2012年7月7日,
献给北京市私立汇佳学校建校20周年系列丛书之一,2012年第二期,总第48期(IB高中部)
献给北京市私立汇佳学校建校20周年系列丛书之四,2013年第一期,总第52期(PYP小学部)
献给北京市私立汇佳学校建校20周年校庆,我和汇佳,汇佳IB高中部师生文集汇编,2013年
响石著,适合孩子的教育才是最好的 汇佳模式,中国社会出版社,2013年

<ウェブサイト>
北京市のHUIJIA国際学校高校部ホームページ
http://www.huijia2000.com/curriculums/senior_high 2013年12月10日確認

2-4 国の国際学校における国際教育カリキュラに関する調査研究―広州英豪学校の例―

史 媛媛




本報告書は2014年12月の広州への現地調査1に基づき、英豪学校の事例を通じて、そのカリキュラムを中心に、その国際高校の位置づけ、A-Levelカリキュラム導入の理由、内容、学生の成績の評価と進路を考察したうえで、その国際高校の特徴を明らかにする。

1.英豪学校の概要とその国際高校の位置づけ
1.1英豪学校の概要
英豪学校は1993年に創立され、中国の最初の私立学校の1つであり、現在20年以上の歴史を持っている。この学校は幼稚園、小学校、中学校、高校、英豪国際高校から構成されている。この学校はフェニックス山脈の後、川の流れの前に、美しい地方として従化市に位置している。学校は温泉水を持ち、美しい風景と新鮮な空気があるキャンパスを持っている。
1.2国際高校の位置づけ
海外の学術交流を実施するために、1994年に英豪学校国際部が設立され、中国国内の最古の国際学校として位置づけている。これまでのところ、英豪国際学校から千人以上の卒業生は、世界的に有名な大学へ進学している。

2.なぜA-Levelカリキュラムを導入されたのか
  数十年の教育実践経験により、国際カリキュラムは、中国で学生がより効果的に学び、学生の潜在力を最大限に活用していることが証明されている。したがって、2007年に我々は英国の教育機関、つまり英国のA-レベル資格を提供するケンブリッジ検定試験裁判所に申し込んだ。国際的にはすべてのA-レベルコースを提供している国際学校が、ケンブリッジ国際検定試験(CIE)から厳格な認証と現地考察を通して、学校の条件の審査が必要である。
全なハードウェアとソフトウェアの設備、強力な教員資源と10年以上の海外との留学処理経験があるので、2008年4月にケンブリッジ国際検定試験委員会からその資格を獲得し、ケンブリッジ国際検定試験(CIE)から正当な権限ヒーローケンブリッジ(中国)のためのインターナショナルスクール、ケンブリッジ国際Aレベルの試験会場の一つであることが認められた。その後、独立した審査の資格を持つ、世界の百の学校がエントリーチケットを取得として、世界中の160以上の国と地域十分に認識の正規の大学の何千ものスコアに送信されたユニファイド•ペーパー、英雄として知られているので、英豪国際学校が「世界百の大学列車」と呼ばれていることが指摘された。
A-レベルカリキュラムは「世界の入り口」として知られており、国際的に、最も広く最も権威的なカリキュラムと資格であり、ほとんどの中国人留学生として相応しい留学ルートであることが認識されている。Aレベル、すなわちGeneral Certificate of Education Advanced Levelであり、英国の国民教育課程として、教育上級レベル一般的な証明書であり、中国国内の高校のカリキュラムに相当している。また、米国、カナダ、オーストラリア、イギリス四大英語圏の国では、唯一のイギリスは、世界の大学入試制度の評価のための主な基準としてレベルで開発されているので、Aレベルは、世界中の160以上の国で普及していることができる。 学生がAレベルの成績を通じて、米国、カナダ、オーストラリア、英国、その他の英語圏の国に加えて、大学に入学することができるが、また、欧州連合(EU)、香港とマカオの大学にも入学することができる。例えばシンガポールでは、Aレベルの試験により直接的に大学の選抜基準として認められている。海外の名門大学のAレベルの学生に非常に歓迎されている。そのため、「世界の入り口」として知られているAレベルカリキュラムは、最も権威的にとほとんどの中国人学生にとって適切な留学のルートであることがわかる。



3.A-Levelカリキュラムの内容とその他の課外活動
 中国国内の普通高校のカリキュラムと比較し、A-Levelカリキュラムの内容については、第1に、国内の高校は主に10個のコースを学生に提供していることに対し、この英豪学校では合計70個のコースを提供している。英豪学校の学生は初年度から4つの選択科目を学び、第二年目からわずか3つの選択科目を学んでいる教育システムでることがわかる。
第2に、数学の例から見れば、中国国内の普通高校において、主に数学と高等数学という二つの分類に分けることができる。これに対して、英豪学校Aレベルのシステムで数学に関連するコースが複数であり、柔軟なカリキュラムとして学生のために最も適したカリキュラム内容が選択できる。中国の学生であれば、数学的能力にあり、上には、次の2つの演算を選択することができるように。数学的な最低限の英語要件、彼らの数式や記号世界団結である。また、良い数学的基礎を持つ中国人学生は、比喩的に限り、数学が中間レベルに達することができるように、それは世界のエリートしきい値に足を持っているという話しが聞かれる。
第3に、海外へ留学する中国人学生によると、 数学に加えて、Aレベルカリキュラム中で物理学、経済学、会計などの科目が導入されている。また、レベルカリキュラムのシステムでは、科学を選択したと言うことではない、非常に柔軟性があり、外国で大学のアプリケーションリベラルアーツに入学することができるために、クロス適用を奨励することである。
 第4に、詳しくAレベルカリキュラムシステムは何であるのかを以下のように考察してみたい。このAレベルカリキュラムシステムについては、以下の表1に示している。

表2-4-1Aレベルカリキュラムシステム
中国国内  課程 レベル 科目数
中学校1年 checkpoint 7-year 6~8
中学校2年 checkpoint 8-year 6~8
中学校3年 checkpoint 9-year 6~8
高校1年 IGCSE 10-year 6~8
高校2年 IGCSE 11-year 6~8
高校3年 A-Level 12-year 3~4
予科 A-Level 13-year 3
出典:『英豪ケンブリッジ国際高校における海外留学レイダース』に基づき作成。

表2-4-1の中でまずCheckpointについて、中学校1年生から3年生の科目内容と相対していることがわかる。その科目内容については、必修科目には英語、国語(中文)、数学、化学と総合科学があり、選択科目には経済、芸術・デザイン、音楽・演劇、ビジネス研修、グローバル視野、批判的思考力がある。
次にはIGCSEにおいて、G1とG2に分けられており、中学校の1年生と2年生の科目と同じであることがわかる。その授業科目について、必修科目は英語、国語(中文)、数学、物理、化学、生物、経済、総合科学から構成されており、選択科目には体育、芸術・デザイン、音楽・演劇、ビジネス研修、グローバル視野、批判的思考力から構成されている。
さらに、A-LevelにはASと A2に分けられていることがわかる。それは高校3年生と大学の予科レベルと同じであることが見える。また、その必修科目は英語と数学であり、選択科目は国語(中文)、体育、物理、化学、生物、経済、普通数学と高等数学である。
第5に、その他の非正式なカリキュラム、つまり課外活動には、ライフスキル、模擬国連、科学、研究とキャリアカウンセリング、文化、芸術、演劇、ボーカルや楽器、音楽、アート、デザイン、西洋社会的なエチケット、コンピュータ、社会的実践、メンタルトレーニング、テニス、バスケットボール、サッカー、哲学の実践、技術、放送とホスティング、エディンバラ賞、コンテストのカウンセリング(ウォータールー)スヌーカー、日本語、会計、中国文化、書道、チェス、映画鑑賞、魔法、チェス、料理、ゴルフ、武道、馬術のデュークと英語の補習授業などを含めていることがわかる。     

 


4.学生の成績の評価と将来の進路
4.1成績の評価
Aレベルのコースの試験には、5段階を分けたうえでA*を加えた。そのなかで一般の5つの段階はA、B、C、DとEに分け、A*が最近にはその標準に入れた。また、その5つの段階は、成績の評価に応じて以下のように示されている。:A 80%以上、B:70-79%、C:60から69%、D:50〜59%、E:40から49%である。つまり、学生にとって、40点以上を取ったら、その Aレベルの資格を取得することができることがわかる。

4.2学生の進路とその留学手続き
 インタビューの結果により、英豪学校の卒業生は主にイギリスの大学へ進学していることが指摘される(約70%)。その他には米国、カナダなどの海外の有名の大学へ進学していることがわかる。表2-4-2は英豪学校の一部の卒業生の進路の状況を示している。

表2-4-2学生進路一覧(一部)
名前 大学名 国名
黄さん ハーバード大学 米国
毕さん オックスフォード大学 イギリス
舒さん ケンブリッジ大学 イギリス
孫さん ケンブリッジ大学 イギリス
朱さん ローザンヌ スイス
李さん インペリアルカレッジ イギリス
許さん インペリアルカレッジ イギリス
楽さん インペリアルカレッジ イギリス
楊さん インペリアルカレッジ イギリス
桂さん イリノイ大学 米国
彭さん ケンブリッジ大学 イギリス
劉さん ロンドン大学 イギリス
艾さん ロンドン大学 イギリス
楊さん ロンドン大学 イギリス
馬さん ウォリック大学 イギリス
左さん エジンバラ大学 イギリス
秦さん トロント大学 カナダ
贾さん カリフォルニア大学 米国
馬さん ダラム大学 イギリス
彭さん セントマーチンズ•カレッジ イギリス
出典:『英豪ケンブリッジ国際高校における海外留学レイダース』に基づき作成。

 表2-4-2から見ると、前述したインタビューの結果と一致しており、ほんとんどの学生はイギリスの大学へ留学していることが示されている。
また、これらの学生はどのように海外へ進学しているのか、うまく留学うるためにどのような手続きが必要であるのか。以下では現地調査の結果とその関連する一次資料に基づき、学生の留学手続きについて述べる。
まず第1に、学生はより適切な三から四の大学を選択している。それらの大学は基礎教育の質を保護する必要があり、寄宿制度をもつイギリスの大学が薦められている。
第2に、入学申込と海外とのコンタクトについては、成績(英語版)、個人の自己紹介(英語版)、学校先生からの推薦状(英語版)などの書類を郵送することが必要である。
第3に、大学からのアプリケーションのフォームに必要事項を記入し、その申込書を郵送していることが必要である。一般的には英国のルールによれば、多くの学校が出願料さえ保証金を支払わなければならないが、オーストラリアおよびその他の国では、多くの場合、学生が最初の授業料を支払うことが必要である。
第4に、海外の大学からの入学通知書を受信し、その入学通知書を持ち、パスポートなどを作成している。
第5に、そしてビザの書類と経済水平の証明書などを準備している。いくつかの経済的な文書は、そのような銀行預金として、できるだけ早く準備することが必要である。
第6に、ビザ面接の準備である。
第7に、入学許可書、パスポート、ビザ、経済文書を持ち、英国領事館へ留学ビザを申請することである。
第8は、ビザを取得した後に、完全に英国の主流のカリキュラムを準備するために、国内の教育プログラムを停止し、主に英語、数学の科目を学ぶことである。同時に、Aレベルのコースの選択を確定している。(アプリケーションの最初に基本的な意思決定すべきである)
最後には、一般的な家庭用品/製剤の知識の準備、チケットの購入、コンバーチブル外国為替などである。

5.英豪学校の国際高校の特徴

第1、英豪学校の国際教育は中国国内高校学校の課程とケンブリッジ大学の国際課程を融合し、独想的で中外融合の課程システムを作り上げた。中国語と英語の教育を非常に重視し、豊富な言語教育経験を積み重ねている。前述したAレベルカリキュラムの内容とその以外の教育活動から見ると、英豪学校の教育理念は、西洋と中国伝統の文化が融合していることがその教育の一つの特徴である。
第2、中国の「高考」という大学へ進学する受験制度から逃げ、このような英豪学校の国際高校の学生は全員海外の有名な大学へ進学することができる。学生の将来の進路の点から見れば、主にイギリスの大学へ進学し、そして米国、カナダなどの海外の有名の大学へ進学していることがわかる。
第3、国際学校では良い教育資源を提供し、特に多様なカリキュラム内容と優秀な教員がある。しかし、普通の高校より、国際学校の学費は非常に高いことがわかる。これらの学生の両親の経済力をもち、子どもによい教育を受けるため、国際学校を選択している。この点からみれば、中国の教育格差の問題がよく見える。この教育格差の問題は中国の経済格差と繋がっていることがいえる。



1.12月17日に広州英豪学校へ現地調査を行い、この国際学校の校長先生であるA先生とB先生へ聞き取り調査し、また国際教育に関連するカリキュラムを教える教室やその他の教育活動の場や学生の寮などへ見学した。

参考文献:
 英豪ケンブリッジ国際高校学生会2014 『英豪ケンブリッジ国際高校』YINGHAO COLLEGE : A School Accredited By Cambridge International Examinations(My Memories 5th Anniversary Edition)
 英豪ケンブリッジ国際高校 『英豪ケンブリッジ国際高校における海外留学レイダース』
 英豪ケンブリッジ国際高校 『英豪ケンブリッジ国際高校2014-2015年度カレンダー』
 広州英豪学校ホームページhttp://www.yinghao.org/index.php/home 


予備教育課程(送り出し)について

英語学習イメージ

2-5  中国における国際学校と国際教育に関する一考察 ―華南師範大学国際予科センターへの訪問調査―

史 媛媛

はじめに
 本報告書では、華南師範大学国際予科センター、つまりULink College(ULC)という教育機関への現地調査に基づいて、その国際教育のカリキュラム、特にIGCSEコースとAレベルのコースを中心に、カリキュラムの内容を考察した上で、教員の開発と学生の募集・進路の側面からULCの国際教育の特徴を明らかにする。
            
1.華南師範大学国際予科センターの概要
  華南師範大学は広東省広州市に位置している。1933年に7設立された大学である。現在、国家111ヵ所の重点大学の一つに認定されている。この大学では、留学事業が盛んに行っている。1980年から留学生受け入れが開始されている。2008年のデータによれば、この大学の留学生の数は281人であり、主に日本、インドネシア、タイ、韓国、ベトナム、トルコなどから来た学生である 。逆に、近年、国内から海外への送り出しも進んでいる。この大学では、海外へ学生に送り出す機関は「国際予科センター」である。このセンターは、ULink College(ULC)と呼ばれている。
 ULCの教育理念については、学生に対する「世界市民」・「生涯学習」・「思考力」が重視されている。この中で、「世界市民」は、総合的な開発と文化の違いを尊重していることを示している。また、「生涯学習」は、自分自身に挑戦する勇気と社会的責任感を育成することである。そして、「思考力」は反省能力、問題を解決するために創造性力、コミュニケーション能力と、コミットメントのために開かれた心や尊敬を保つことが重視されている(写真1)。

2.国際教育カリキュラムの体系と英語教育
(1)国際教育カリキュラムの体系
ULCのカリキュラムは、主に英国のケンブリッジ課程に基づいて作られている。その上、学生のニーズや関心を満たすため、ULCの特別なコースや米国のカリキュラムと組み合わせている。そして、伝統的な受験するための教育へ批判し、学生の批判的思考とアカデミックライティングスキルを身につけることを目指している(p5)。以下では、ULCで模倣されたケンブリッジ課程に焦点をあて、そのカリキュラムの構造と科目内容を検討していく。
ULCでケンブリッジのカリキュラムは4グレードおよび2グループに分けている。すなわち、グループ1:G 9-10に対するIGCSEコース(表1)と、グループ1:G 11-12に対するAレベルのコース(表2)。

表2-5-1 G 9-10に対するIGCSEコース
IGCS 2年間のコース(G9-10)


必修科目 英語
数学
総合科学
国語


選択科目 会計
芸術とデザイン
ビジネス研修
経済学
地理
歴史
出典:U LINK COLLEGE, 2014-2015 View book “WE ARE ULC”P5-10に基づき筆者作成。



表2-5-2 G11-12に対するAレベルのコース
A Level2年間のコース


必修科目 英語
数学
総合科学
国語




選択科目 会計
芸術とデザイン
生物
ビジネス研修
化学
経済学
高等数学
地理
歴史
物理
心理学
出典:U LINK COLLEGE, 2014-2015 View book “WE ARE ULC”P5-10に基づき筆者作成。

 表2-5-1と表2-5-2から見ると、このIGCSEコースとAレベルのコースにおいて、AからGまで
の7つのカテゴリーを含めている。詳しく科目については、次のように述べる。
A)「英語」については、基本的な英語、中級英語、上級英語がある。
B)「数学」については、数学、追加の数学、国際数学、純粋な数学、統計、力学、微積分、高度な純粋な数学、高度な統計学、高度な力学がある。
C)「科学」については、化学、生物学、物理学がある。
D)「ビジネス」については、事業の会計、経営学、経済学がある
E)「人文科学」については、地理学、グローバルビジョン、歴史、心理学がある。
F)「アート」については、芸術とデザインがある。
G)「体育」。
このような科目構造からみれば、ULCのカリキュラムにおいて、英語、数学、科学、ビジネス、人文科学、地理学、グローバルビジョン、歴史、心理学、芸術とデザインという様な科目から構成されていることが分かる。
 また、成績の評価については、学生は毎年の終わりに、IGCSEとAレベル試験に受けることがある。本学校では、公式にケンブリッジESOLのIGCSEとAレベルのカリキュラムセンターやテストセンターから許可をされている。IGCSEとAレベルのコースは、どこにでも受け入れられ、その権威は広く国際社会に認識される。学生がこの2つのコースを履修することは、英国、米国、カナダを含む、世界の大学のほとんどの大学へ入学することができる。そのIGCSE試験の評価について、A*からGへまでいくつかの評価段階があり、Uは不合格である。Aレベルのコースへ行く前に、IGCS段階で5つの科目におけるCグレードを取得する必要がある。

(2)英語教育
 次に、上述したケンブリッジ課程の中の「英語」というカテゴリーに着目し、その詳しく内容を考察する。
 英語コースは、本学校のコア科目として位置づけられている。学生は、さまざまな学習方法を通して、英語能力に関連するリスニングスキル、スピーキングスキル、リーディングスキルとライティングスキルを向上させることができる。そして、英語の科目に学生のライティングスキルや研究能力を強化することに加えて、英語文法と文学が含まれている。
 また、IELTSとTOEFL試験、IGCSE ESLとIGCSE EFLの試験を準備している。この英語のコースには、基本的な英語、中級英語、上級英語という三つの段階がある。
 この中で、基本的な英語コースは、ESLスキル、中級英語、上級英語の基礎教育でとして位置づけている。また、中級英語コースは、上級英語の基盤や準備教育をとして位置づけている。さらに、上級英語コースは、言語、文学、研究能力の融合、英語圏の国のへうまく進学するための英語能力の要件を達成するために必要とされている。

3.国際教育の教員の開発
 上述したIGCSEコースとAレベルのコースを担当する教員組織は何であるのかを検討していく。
 前述したカリキュラムにおいて、英語、数学、科学、ビジネス、人文科学、地理学、グローバルビジョン、歴史、心理学、芸術とデザインという様な科目があるから、それらの学問領域の分類に基づき、教員は10グループから構成されている。すなわち①人文科学グループ、②ビジネスグループ、③英語グループ、④数学グループ、⑤物理学グループ、⑥生物と化学グループ、⑦芸術とデザイングループ、⑧国語グループ、⑨体育グループと⑩職業発展グループに分けられている。
 その中で、①人文科学グループの教員は4人がいる。すなわち、二人は歴史学を担当しており、一人は心理学を教えもう一人は地理学を教えている。4人の教員たちはカナダ、イギリスと米国から採用されている。
 ②ビジネスグループでは、経済学、会計とビジネス・経済の科目を教えている6名の教員がいる。その6人の教員は、米国、イギリス、インドと中国国内から採用されている。
 そして、③英語グループでは、11人の教員が所属している。イギリス、米国、カナダ、韓国、中国香港と中国国内から募集されている。
 次に、④数学グループでは、10人の教員がいる。イギリス、カナダ、フィリピン、中国香港と国内から募集されている。
 ⑤物理学グループでは、8人の教員がいる。カナダ、ケニア(アフリカ)、中国香港と中国国内から募集されている。
 ⑥生物と化学グループにおいて、8人の教員が所属している。イギリス、米国、フィリピン、中国香港と中国国内から募集されている。
 ⑦芸術とデザイングループでは、3人の教員が所属している。イギリス、アイルランドと中国国内から募集されている。
 ⑧国語グループの教員において、2人がいる。中国国内から募集されている。
 ⑨体育グループにおいて、2人の教員が所属している。イカナダと中国国内から募集されている。
 最後に、⑩職業発展グループでは2人の教員がいる。二人とも米国から募集されている。
 まとめとして、ULCの教員は主に海外から募集されていることがわかる。また、各科目の教員人数から見ると、英語教育の教育資源が強いと考えられる。そして、人文科学・自然科学・人文芸術科学のバランスが良いと考えられる。

4.国際教育の学生の募集と将来の進路
 (1)学生の募集
まず、学生の募集について、以下のように4つのステップ(ULCの認識→入学申込→入学試験→学位の登録)が必要である。
A)ULCの認識:キャンパス訪問、公式ウェブサイト、マイクロチャネル、マイクロブログ、携帯電話からULCを認識することである。
B)入学申込:①オンライン登録②サイト登録から入学の手続きを申し込むことである。
C)入学試験:①毎年秋や春の入学を選択することができる。②秋入学(8月に授業開始)する場合は、4・5・6ヶ月ごとに、入学試験を受けることである。③春入学(翌年の2月入学)する場合は、10〜12月に入学試験を受けることである。
D)学位の登録
 また、毎年、学生の募集人数については、現地のインタビューにより、全国から約200人の学生がいるということがわかる。

(2)将来の進路
入口として学生の募集を考察したうえで、次には、出口として学生の進路を考察する。
ULCの学生は、IGCSEコースとAレベルのコースを勉強し、主に英国、米国、カナダを含む、世界の大学のほとんどの大学へ入学することができる。現地で入手した一次資料に基づき、学生は海外へ進学している学校リストを整理する。

表2-5-3 海外への進路
国別 大学別
英国
(UK) ロンドン政治経済学院、オックスフォード大学、ケンブリッジ大学、ニューヨーク大学、インペリアル•カレッジ、ロンドン大学、セントアンドリュース大学、ダラム大学、ウォーリック大学
米国
(USA ) 南カリフォルニア、バージニア、ニューヨーク大学、カーネギーメロン大学、カリフォルニア大学、ミシガン大学、ブランダイス大学、ウエスレヤン大学、ボストン大学、エモリー大学、コーネル大学
カナダ
(CAN) ウォータールー、マギル大学、サイモンフレーザー大学、トロント大学、ブリティッシュコロンビア大学
オーストラリア
(AUS) メルボルン、ニューサウスウェールズ大学、アデレード大学、シドニー大学
スイス スイスローザンヌホテルマネジメントスクール
香港
(HK) 香港中文大学、香港理工大学、香港科技大学、香港大学
出典:U LINK COLLEGE, 2014-2015 View book “WE ARE ULC” に基づき筆者作成。

 表2-5-3から見ると、現在、このULCの学生は主に英国、米国、カナダ、オーストラリア、スイスと香港へ行くことがある。その中で、英国へ留学する学生の割合が一番多いであることが分かる。その理由については、ULCの国際教育のカリキュラムの構成や教育理念はイギリスの英国のケンブリッジ課程から移植されていることであろう。

おわりに
 本報告書では、華南師範大学国際予科センター、つまりULCという教育機関への現地調査に基づいて、その国際教育のカリキュラム、特にIGCSEコースとAレベルのコースを中心に、カリキュラムの内容を考察した上で、教員の開発と学生の募集・進路の側面からULCの国際教育の特徴を明らかにした。以下では、まとめとして、その特徴を述べる。
 第1に、カリキュラム内容の面から見れば、英語、数学、科学、ビジネス、人文科学、地理学、グローバルビジョン、歴史、心理学、芸術とデザインという様な科目がある。つまり、中国伝統的な高校の教育内容と比較し、こちらのULCの国際教育のカリキュラの内容はもっと広く視野と知識を含めていることが言える。
 第2に、教員の募集や開発の面から見ると、海外から募集されていること、英語教育の教育資源が強いことと、人文科学・自然科学・人文芸術科学のバランスが良いことがその特徴であるといえる。
 第3に、学生の募集の面からみれば、ULCの認識→入学申込→入学試験→学位の登録という4つのステップが必要であるという特徴がある。
 第4に、学生の将来の進路の点から見ると、英国へ留学する学生の割合が一番多いであるという特徴が見える。
 しかし、今後の課題を次のように2点を提示している。評価の面から国際教育を検討することが今後の課題とする。また、実践レベルでの暖昧性や複雑性が、今後中国の国際教育の発展と普及、そして海外の教育理念と中国文化を融合していることも今後の課題といえる


【主要参考文献】
 U LINK COLLEGE, 2014-2015 View book “WE ARE ULC”
 LINK COLLEGEのホームページ www.ulinkcollege.com

ここに